Qu

AIの文章が中学生に読める言葉かは、3つの手順で直すと研修で教える

公開

AIにお客様向けのメールを書かせたら、言葉が難しすぎて、読む人が困る文章が出てきた。やさしく書くよう頼んだら、今度は子どもに話しかけるような口調になった。そういう場面は、研修を受けた人からよく聞く話です。この記事は、そうした文章を出す前に、中学生が読める言葉かを確かめる方法を、研修でどう教えるかに答えます。

答えは、AIに任せきりにせず、人が3つの手順で直すと教えることです。難しい語を拾う。言い換える。声に出して読む。この3つを、お客様に出す文章の前に必ず行うと決めます。Qu の研修では、この手順を実際の文章で練習してもらいます。

AIの文章に出る2つのずれ

AIが書く文章は、広い読み手には難しすぎることが多いです。「ご査収ください」「鑑みて」のような固い語が、説明なしに並びます。

では、やさしく書かせれば解決するのでしょうか。そうとも言えません。やさしくと頼むと、子どもっぽい口調になりやすいのです。大人のお客様に「だよ」「ね」で話しかけるような文は、失礼に見えます。

必要なのは、簡単な言葉で、大人に向けた口調で書くことです。AIはこの2つを同時には満たしにくいので、人が直す工程が欠かせません。

ずれ文章の様子直す向き
難しすぎる固い語や専門語が説明なしに並ぶ簡単な語に言い換える
子どもっぽい語尾がくだけ、親しげすぎる丁寧な口調に戻す
両方が混ざる固い語とくだけた語尾が同じ文にある語と口調を別々に直す

研修では、この表を最初に見せます。直す前に、どのずれかを見分けられるようにするためです。

中学生が読める言葉の見分け方

中学生が読める言葉とは、説明を足さなくても意味が通じる言葉のことです。研修では、次の3つの問いで見分けてもらいます。

  1. 学校の授業で習わなかった語はないか
  2. 一つの文が長くて、主語が分からなくならないか
  3. 専門語に、初めて出たところで一言の説明があるか

弊社は、文章を公開する前に、人が読んで分かる言葉かを確かめています。たとえば比喩は使わず、専門語は初めて出たところで説明を入れます。AIが書いた文章でも、この確認は同じように行います。

3つの手順を研修で練習する

研修では、AIが書いた実際のお客様向けの文章を1通使います。受講する人は、次の順で直します。

  1. 難しい語に線を引く。意味を口で説明できない語を、すべて拾う
  2. 線を引いた語を、短い言葉に言い換える。1文は45字ほどに収める
  3. 直した文章を、声に出して読む。つかえた所は、もう一度直す

声に出して読むと、目で読むだけでは気づかない固さや、くだけすぎた所が分かります。口調も、このときに確かめられます。

ここで教えたいのは、言い換えのうまさではありません。直す前に確かめる習慣です。AIに「もっとやさしく」と頼み直すだけでは、口調のずれが残ります。直した文章を、人が最後まで読んで出す。この順番を、研修で体に覚えてもらいます。

なぜ会社として確かめるのか

お客様に出す文章は、会社の言葉として読まれます。意味が通じなければ、問い合わせが増えたり、誤解が生まれたりします。子どもっぽい口調なら、会社への信頼が下がることもあります。

AIは文を整えるのは得意ですが、読む相手がどの言葉まで分かるかは知りません。相手の顔が見えるのは、お客様と話している人だけです。だから最後の確認は、人が担当します。

似た内容は、お客様向けの文章は、AIに下書きまで任せて送る前に人が読むと教える(新しいタブで開きます)と、AIの文章を読み手に合わせて直す方法は、頼み方と人の直しに分けて教える(新しいタブで開きます)でも説明しています。

明日できる次の一手

明日、1つだけ試してください。AIが書いた、お客様向けのメールを1通用意します。その中から、意味を口で説明できない語を3つ探して線を引きます。

次に、その3つを、小学生にも伝わる短い言葉に書き直します。最後に、全体を声に出して読み、つかえた所を直します。10分ほどで終わる作業です。

この作業を一度やると、自分の部署の文章に、どんな固い語が多いかが見えてきます。その語の一覧を、研修で配る手順書の最初に載せると、次からの確認が楽になります。

Qu の研修で扱うこと

Qu は、生成AIの研修を行う弊社のサービスです。法人向けのワークショップは、社員全員が対象で、1回3時間、参考価格は税抜30万円からです。2026年10月時点の情報です。

お客様に出す文章を、自社の実際の例で直す練習は、このワークショップの題材にできます。まずは無料の実演デモから見られます。