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AIを小さく始めた後は、広げる3つの決めごとを研修で教える

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AIを小さく試して、数人は使いこなしている。それなのに、そこから先が動かない。研修を頼まれた人は、次に何を教えればよいか迷います。この記事は、小さく始めたあとに広げるために決めることを、研修でどう教えるかに答える記事です。

答えは、決めることを3つに分けて教えることです。1つ目は興味を持った人が活躍できる環境、2つ目は人が落胆する場面とすごいと感じる場面、3つ目は変化を求めていない人への届け方です。弊社の Qu の研修では、この3つを受講者に1つずつ書かせます。ある記事のまとめも、同じ3つを挙げています。盛り上げるだけでは広がらないからです。

試す段階と広げる段階は別の仕事

小さな試しには、もともと興味のある人が集まります。だからうまくいきやすく、成功した話も出やすいです。

しかし、そこで止めると、興味のなかった大多数には何も届きません。広げる段階は、試す段階とは別の仕事です。研修では最初にこの区別を教えます。

会社にこの区別が要る理由があります。広げる決めごとがないと、AIを使う人と使わない人で仕事の進め方が分かれたまま固まるからです。

決めることは3つ

3つの決めごとを、研修では次の表で見せます。受講者は右の列を、自分の会社の内容で埋めます。

決めること研修で教えること受講者が書くもの
興味を持った人の環境活躍できる場と、支える約束支える人の名前と、約束を1つ
落胆とすごいの場面使った人に聞く2つの問い聞いた場面を2種類に分けた一覧
変化を求めない人への届け方尊重して届ける伝え方その人の仕事に合わせた説明を1文

興味を持った人を支える約束

最初に見つけるのは、興味を持った1割から2割の人です。全社員に同じ研修を押しつけず、この人たちが活躍できる環境を先に作ります。

環境と言っても、大きな仕組みは要りません。試してよい時間、使ってよい範囲、困ったときに聞く相手の3つを決めれば足ります。

研修ではもう1つ、「支える約束」を書かせます。たとえば「月に一度、15分だけ話を聞く」という約束です。

約束が必要な理由は、熱意のある人が1人で抱え込みやすいからです。誰も見ていないと、その人は疲れて手を止めます。広がりの最初の担い手が止まると、次の人は現れません。

関連して、任せる範囲を広げる前の確認については、任せる範囲を広げる前に確かめる人と場所を決める(新しいタブで開きます)にまとめています。

落胆とすごいの場面を集める

次に、人がどこで落胆し、どこですごいと感じるかをつかみます。

研修では、受講者に3人の同僚へ聞き取りをさせます。聞くのは2つだけです。「どこでがっかりしましたか」と「どこですごいと思いましたか」です。答えは、2つの列に分けて書き取ります。

集めた理由は、使い道が2つあるからです。落胆の場面は、広げる前に先に伝えておく注意になります。すごいの場面は、ほかの社員に見せる例になります。

聞き取りは、うまくいかなかった話も歓迎すると決めて始めます。責められると思った人は、本当の話をしてくれません。

変化を求めない人に届ける

3つ目は、変化を求めていない人たちです。この人たちを、遅れた人として扱わないと決めます。

研修で教えるのは、使えと言わずに、その人の仕事に近い例を1つ見せる伝え方です。たとえば、毎週同じ表を作っている人には、その表作りの手間が減る例だけを見せます。

受講者には、相手の仕事を思い浮かべて、説明を1文で書かせます。長い説明は要りません。1文で足りるかを試すと、相手の仕事を見ていたかが分かります。

尊重する理由は、使わないことにも、その人なりの事情があるからです。事情を聞かずに押すと、反発が残ります。

研修に組み込む形

2026年10月時点で、弊社の法人向けの研修には、いくつかの形があります。広げる段階に合うのは、2つです。

1つは、社員全員が対象のワークショップで、1回3時間、参考価格は税抜で30万円からです。もう1つは、週1回の全体MTGを2か月続ける定例で、参考価格は税抜で60万円から(月30万円×2か月)になります。定例なら、3つの決めごとを週ごとに1つずつ、会社の中身で埋められます。

どの形でも、最後は受講者が自分で書いたものを持ち帰る形にします。弊社の考え方は、人を技術に合わせず、技術をその会社の感覚と文化に合わせることです。広げ方も、その会社に合う形で決めてもらいます。部署ごとの決めごとは、部署でAIを使う前の4つの決めごとは、1枚のメモにして研修で書かせる(新しいタブで開きます)も参考になります。

明日できる次の一手

明日、最近AIを使った人の中から、興味を持っていそうな人を1人選びます。その人に声をかけ、「月に一度、15分だけ話を聞く」と約束します。

これだけで、3つの決めごとの1つ目が動き始めます。研修を頼む前でも、自分の会社でできる一歩です。