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AIの仕事は、見直しまで終えて1周と数えると研修で教える

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研修でAIに仕事を頼む練習をすると、答えが出た時点で「できた」と感じる受講者が多くいます。けれども仕事は、そこで終わりません。この記事は、見直しまでを1周と数える考え方を、研修でどう教えるかに答えます。

答えは、見直しまで終えた課題だけを1周と数え、見直しの時間を研修の中に先に置くことです。株式会社ストリックランドの生成AI研修 Qu でも、題材を組むときにこの区切りを使えます。AIの答えを得ることと、1周を終えることを、受講者が別のものとして覚えられます。

1周の中身

ある記事では、AIを使った仕事の進め方を次の5つの順に分けて説明しています。

  1. 問題を見つける
  2. 仮説を立てる
  3. 実現したい状態を決める
  4. AIと素早く具体化する
  5. 結果を見て問題の見方を見直す

多くの人は4番目で止まります。理由は、4番目が一番手を動かした実感のある段階だからです。AIが答えを返すと、仕事が済んだように見えるからです。研修では、5番目まで進んで初めて1周と数えると、最初に受講者へ伝えます。

見直しまで数える理由

AIは、やり方を速く形にします。取り組む理由があいまいなままでも見た目の整ったものが出てくるため、問題の見方が少しずれていても、ずれたものが早くできてしまいます。見直しがなければ、そのずれは次の仕事にも残るのです。

研修を会社の費用で行う以上、受講後に仕事の質が上がらなければ意味がありません。会社にとって大きいのは、同じずれを何度も繰り返すかどうかです。1周ごとに見方を直す習慣があれば、担当者が自分で気づいて直せます。習慣がなければ、上司やお客様に指摘されるまで気づけません。研修で身につけておく理由は、ここにあります。

研修での教え方

5つの段階を、受講者が自分の課題で1枚に書いていく形にします。講師は段階ごとに、次の点を見ます。

段階受講者が書くこと講師が見る点
問題を見つける困っていることを1文手段ではなく困りごとが書かれているか
仮説を立てる原因だと思うことあとで確かめられる書き方か
実現したい状態を決める終わりの姿誰の何が変わるかが入っているか
AIと具体化する頼んだ内容と結果取り組む理由を先に伝えてあるか
結果を見て見直す最初の問題の言い方の直し直した1文が最初の1文と違っているか

弊社の毎週定例のプランは、週1回の全体MTGを2か月続ける形です(2026年10月時点)。1週間に1周を目安にすれば、毎回の会議で、1周を終えた課題を見せ合えます。見直しの結果を次の週の最初の話題にすると、見直しが仕事の一部だと受講者に伝わります。

見直しの例

たとえば、問い合わせへの返信を速くしたい課題があるとします。受講者はAIで返信の下書きを作り、速く返せるようになりました。ここで止まると、まだ1周ではありません。

結果を見ると、同じ内容の問い合わせが何度も届いていると気づきます。すると問題の見方が、返信を速くすることから、同じ問い合わせを減らすことへ変わります。ここまで進んだ時点で1周です。この例は作り話です。

講師は、受講者の課題でも同じ変化が起きたかを聞きます。変化が起きていなければ、AIに頼んだ内容ではなく、最初の問題の書き方に戻って一緒に読みます。「最初の問題と、見直したあとの問題を、並べて言ってください」と頼むと分かりやすいです。

明日できる一手

研修を担当する人が明日できることは、1つです。受講者が今週AIで作った成果物を1つ選びます。最後に「結果を見て、最初の問題の言い方を直すなら」と書き出し、1文足してもらいます。

直す点が見つからなかった場合も、そのまま書いてもらいます。見直した結果、問題は合っていたと分かることも、1周の成果だからです。

1周ごとの振り返りを数字で見たいときは、毎週の数字の取り方をまとめた記事も合わせてお読みください。毎週3つの数字で研修を測る方法(新しいタブで開きます)

目標を数字の組で渡す考え方は、AIに渡す目標は数字を1つにせず組にする(新しいタブで開きます)の記事にあります。

広げる前に試す

この考え方は一人の経験にもとづくので、他の会社の研修に当てはまるかは分かりません。断定せず、まず1つのチームで試します。

そのチームの受講者が、見直しで何を直したかを見ます。役に立つと分かってから、他の部署へ広げます。