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生成AI研修のあとに定着しない理由は、題材と仕事の距離にある

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研修の日は、みんなが楽しそうに生成AIを触っていた。ところが数週間たつと、画面を開く人がほとんどいない。研修を任された担当者が、次に悩む場面です。この記事は、研修のあとに社内で定着しない理由と、研修の組み方でできる対策に答えます。

定着しない一番の理由は、研修で触った題材と、受講者が毎日する仕事が離れていることです。対策は、研修の中で受講者自身の仕事の成果物を作り、研修のあとに使う場面と相談先を決めておくことです。生成AIの研修を行う Qu(株式会社ストリックランド)も、この順で研修を組みます。以下は2026年10月時点の考え方です。

定着しない理由

理由は、研修のあとの職場で起きていることを見ると分かれます。

  • 題材が仕事から遠い
    • 研修の例題が、受講者の実際の資料や連絡と同じ形ではない
    • 研修のあとに、自分の仕事のどこで使えばよいか分からない
  • 使う場面が決まっていない
    • 「使えそうなときに使う」では、忙しい日は使わずに終わる
    • 週のどの作業で使うかが、誰にも決められていない
  • 入れてよい情報が分からない
    • お客様の名前や社内の数字を入れてよいかが分からない
    • 迷った人は、安全のために使うのをやめる
  • 聞ける相手がいない
    • 思った答えが出ないとき、直し方を聞く人が近くにいない
    • 1回うまくいかないだけで、使うのをやめてしまう
  • 続いているかを誰も見ていない
    • 使っているかどうかが分からないので、使わなくなっても気づけない

研修の前に決めること

定着は、研修が終わってから考えても間に合いません。研修を発注する前に、次の4つを決めます。

  1. 研修のあとに使う仕事を、部署ごとに1つ選ぶ
  2. 研修で作る成果物を、その仕事のものにする
  3. 入力してよい情報と、してはいけない情報を、1枚の紙にまとめる
  4. 研修のあとに質問を受ける人と、質問を書く場所を決める

1つ目で選ぶ仕事は、毎週かならず発生するものにします。たとえば営業の議事録や、人事の求人文の下書きです。毎週ある仕事なら、使う機会が自然に回ってきます。

3つ目の紙は、研修の最初に配ります。ここで範囲が分かっていれば、受講者は迷って手を止めることがありません。

研修の中でやること

研修の中では、受講者が自分の実際の資料を持ち込んで、その場で成果物を1つ作ります。例題だけで終えると、職場に戻ったときに自分の仕事へ置き換える作業が残ってしまいます。

成果物を作るときは、うまくいかなかった答えの直し方も、あわせて教えます。生成AIは、最初の答えがそのまま使えないことがあるからです。直し方を知っていれば、1回の失敗で使うのをやめなくなります。

研修で作った成果物は、受講者が持ち帰ります。持ち帰ったものが次の週の仕事の下書きになれば、使う理由が研修の外にできます。

研修のあとにやること

研修が終わった直後から、使う場面を職場に置きます。時期ごとの役割は、次の表のとおりです。

時期やること担当
研修の直後持ち帰った成果物を、次の週の仕事で実際に使う受講者
次の定例会議使ってみた結果と、うまくいかなかった点を1人ずつ話す部署の責任者
月ごと使っている人と使っていない人を確かめ、理由を聞く研修の担当者
半年ごと入力してよい情報の紙を、実際の使い方に合わせて直す研修の担当者

使っているかを確かめるときは、数字を毎週同じ形で見るのが分かりやすいです。見る数字の決め方は、研修が「やった気」で終わる理由と、毎週3つの数字で防ぐ方法(新しいタブで開きます)に書きました。

身についた度合いを知りたいときは、研修の前後で同じ課題を解いてもらいます。進め方は、社員のAIスキルの測り方は研修の前後で同じ課題を解かせる(新しいタブで開きます)にまとめています。

外に頼むとき

研修の会社を選ぶときは、研修の当日だけでなく、そのあとの動きまで聞きます。確かめる点は、生成AI研修のサポート体制を、発注前に確かめる6つの問い(新しいタブで開きます)にあります。

弊社の Qu の法人向け研修には、定着を意識した形もあります。1社毎週定例は、週1回の全体ミーティングを2か月続ける形で、参考価格は60万円〜(税抜、月30万円×2か月)です。毎週集まるので、使ってみた結果をその場で持ち寄れます。

どのプランにも、弊社のオリジナルカリキュラム「Qu-bis」を含め、分割や月額の支払いにも対応しています。まずは無料の実演デモから、進め方を見ていただけます。

定着に必要なのは、研修の中身よりも、研修のあとの職場の決めごとです。研修の前に、使う仕事を決め、入れてよい情報を紙にし、相談先を置いておきます。そうすれば、研修で作ったものがそのまま仕事に残ります。