Microsoft 365 Copilot の社内研修は、ライセンスと権限の確認、Word・Excel・Outlook・Teams ごとの演習、定着の確認の順に進めると、無駄なく開けます。Qu は生成AIの研修を担う弊社のサービスです。ここでは、Qu で研修を開く側の立場から、その順番と各段階ですることを説明します。Copilot の機能や画面は変わりやすいため、この記事は2026年10月時点の考え方です。確かでない機能名や画面名は書いていません。
研修の前に何を確かめておくのか
最初にすることは、受講者全員が Copilot を実際に使える状態かの確認です。研修当日に「ボタンが出ません」となると、時間が止まります。
- 受講者の一覧と、Copilot のライセンスを付けた人の一覧を照らし合わせる
- Microsoft 365 の管理者に、各アプリで Copilot が使える設定かを聞く
- 受講者のアカウントで、事前にサインインできるかを試してもらう
- 研修で使う資料が置かれた場所に、受講者が入れるかを確かめる
4番は見落としやすい点です。Copilot は、使う人が見てよいファイルを材料にします。権限が広すぎると見せたくない資料が答えに出てしまい、狭すぎると何も出てきません。研修の前に、資料の置き場所の権限を管理者と見直してください。
どの機能が自社の契約で使えるかは、契約の種類で変わることがあります。管理者から契約の内容を聞き、研修で見せる範囲を決めてください。
研修の全体はどう組み立てるのか
準備、アプリごとの演習、定着の3段階に分けます。表にすると次のとおりです。
| 段階 | 目的 | すること |
|---|---|---|
| 準備 | 全員が使える状態にする | ライセンス、設定、権限の確認 |
| 演習 | 自分の仕事で使う感覚をつかむ | Word・Excel・Outlook・Teams を1つずつ試す |
| 定着 | 研修後も使い続ける | 使った場面の共有と、小さな目標の設定 |
演習は、アプリを一度に全部教えようとしないことが大切です。受講者の仕事でよく開くアプリから始めると、「自分の仕事に関係がある」と感じてもらえます。
Word・Excel・Outlook・Teams の演習は何をするのか
どのアプリでも、同じ型で進めます。「指示を書く、出てきた結果を読む、直す」の3つです。AI に出す指示のことを、プロンプトと呼びます。
Word では、受講者自身が過去に書いた文書を材料にします。たとえば、長い議事メモを短い報告文にまとめる練習です。出てきた文に事実の間違いがないかを、必ず元の文書と見比べてもらいます。
Excel では、売上表のような身近な表を使います。表の傾向を文章で説明させたり、集計のやり方を聞いたりします。数字が合っているかは、受講者が自分で電卓か式で確かめます。AI の答えをそのまま信じない習慣を、ここで付けます。
Outlook では、実際に届いた返信しにくいメールを題材にします。返信の下書きを作らせ、自社の言葉づかいに直す練習をします。送る前に人が読むことを、決まりとして伝えます。
Teams では、会議の内容の整理を試します。会議の記録を使えるかは、設定や契約によって変わります。管理者に聞いた範囲だけを演習に入れてください。
各演習の最後に、うまくいかなかった例も1つ見せます。うまくいかない場面を知っておくと、現場で慌てません。
定着させるには研修のあとに何をするのか
研修が終わった日から、使う人は減りはじめます。そこで、研修の最中に次の3つを決めておきます。
- 来週の仕事で、Copilot を使う場面を1つ決める
- 使った結果を、チームの共有の場所に短く書く
- 2週間後に、うまくいった例と困った例を持ち寄る
進み具合の見方は、研修が「やった気」で終わる理由と、毎週3つの数字で防ぐ方法(新しいタブで開きます)にまとめています。研修の後の問い合わせ対応の準備は、生成AI研修のサポート体制を、発注前に確かめる6つの問い(新しいタブで開きます)が参考になります。
弊社に頼むとどこまで任せられるのか
Qu の法人向けには、ワークショップがあります。社員全員が対象で、単発1〜2日、1回3時間、30万円〜(税抜、参考価格)です。Copilot を題材にするか、ほかの生成AIを題材にするかは、受講者の仕事を聞いてから決めます。無料の実演デモから見ることもできます。